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働き出して4年目の春、3軒目のお店にも慣れ、私の月の稼ぎはとうにその辺のサラリーマンの月給をはるかに超えていた。
その頃、雅之は助兵衛そうなおじさんと共にやってきた。
何度か訪れていたそのおじさんと、それなりに身なりの良い若そうな男性3人。
その3人はどう見ても「この店に連れて行け」とせがまれ、接待のためにやって来た、こう言うお店は初めてという感じだった。
どうしたら良いのか勝手が分からず、カチカチに固まっているようだった。
そんな中でも雅之は、いつも笑顔を絶やさなかったし、テーブルに近づいていった私と1番に目が合った。
私は迷わず彼の隣に座った。
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