20人が本棚に入れています
本棚に追加
/195ページ
彼らはテーブルに着いた私たち女の子にも敬語を使い、おじさんにはペコペコしていた。
何を話して言いか分からず、年齢を聞いたり、どの位ここで働いているかを尋ねたり、そんな会話が弾むはずも無く、しらけたムードが漂っていた。
雅之は、誰にでも細やかな気を使い、そして、場の雰囲気を悪くしない優しい空気を持っていた。
ちょっとスーツを褒めてみた。
「いや。安物だよ」と言った。
そんなことはない、触れてみれば、肌触りで分かる。
それでも、次にまた来る確立が凄く低い、連れて来られた接待側には、それ以上の興味もなかった。
最初のコメントを投稿しよう!