二人の日常1

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「好きかもしれない。」 突然のことだった。 告白してきたのは、ずっと友達だと思っていたアイツ。大会で昼飯を食っていた時だった。 「卵焼きが?ならちょっと寄越せよ。」 俺は気づかぬ振りで卵焼きを要求する。 「違うって。その、」 アイツは少し恥ずかしがってためらいつつも俺の目を見て言った。 「お前が!」 告白してきたのは、男だった。 ガチャッ 「あら、おはよう。随分早いのね。」 チャイムを押してから25秒過ぎたところでエプロン姿の女性が出てきた。 「はい、今日は早く行って練習しようと思ったので」僕はとりあえずの受け答えをする。今日は土曜日。8時半から部活が始まるが、今は7時。これから徒歩で学校へ行っても部活開始時刻よりも一時間は早くつくだろう。その本当の理由は練習の他にもう一つあって・・・。 「まだあのこ、寝てると思うから起こしてあげて。」女性は家へ上がるようにと促した。僕は素直にそれに応じて「お邪魔します。」と軽く挨拶をしてから二階へ向かった。
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