*壊れる歯車と*

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ただただその瞳に見惚れていた 固まったままの僕に尚も言葉は続けられ 「―緋月.....俺を、俺の想いを受け入れろ」 今までの柔らかな話し方と違う、 雄らしいその力強いその声に言葉に 僕は言われるがままに頷いた 彼なら信じられると そう、思ったから 頷いた僕を見た彼は心底嬉しそうに微笑んだ 「どれだけこの日を待ち望んだか...緋月、緋月」 ぎゅ..強く強く、包まれるように抱き締められた 耳元で噛み締めるように何度も名前を呼ぶ彼の背中にそっと手をまわした 「ありがとう、救ってくれて」 “救う者”その言葉通り 彼は僕を救ってくれた *
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