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~ 偽遥と遥~
ミーンミンミンミーン
いつものように蝉の泣き声で目が覚めた。
数日前、あれだけの事があったのにその後、ネクロスからの動きはない。
普通の毎日だ。
蝉の泣き声で起き、暫くすると遥が起こしに来る。
そんな毎日に安堵感を覚えていた。
ピンポーン
遥「おはよう!朝だよ。ご飯にしよ、朝倉!」
今日も、遥の元気な声が聞こえる。
その声を聞くと一日頑張れるそんな気になる。
朝倉「おはよう、はる…か!?」
朝倉は、遥の姿を見て、驚きを禁じ得なかった。
そりゃそうだ。確かに顔も声も遥だ。
しかし、遥にしては異様にちっさい。胸もない。明らかに別人だ。
朝倉「おまっ…遥じゃないな。ジャンヌか?」
偽遥「なっ、私は遥よ?私の顔忘れちゃったの?」
偽遥は、なおもしらをきる。
そこに、本物の遥がやってきた。
遥「おはよう、朝だよ、海人、ご飯に…し…よ?」
偽遥「くっ、何故ばれたんだ…、変装は完璧だったのに、そうか!愛称か、私としたことが誤算だった…」
そんな偽遥に、
『もっとわかりやすいミスがあるだろう!』と朝倉は、心の声でツッコんだ。
偽遥「そうさ、私はジャンヌ。
このまま、組織まで拉致ろうと思っていたが…ばれてしまったからには仕方ない。このまま拉致らせてもらおう」
朝倉「結局拉致るんかーい!」
朝倉は、もうツッコむ以外なにも出来なかった。
ジャンヌ「かくご!」
ジャンヌが朝倉に襲い掛かってきた。
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