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俺の残り体力などお構いなしに刃がこちらに向かってくる。
ヤバイ!
終わった……。
だが幸いなことに、刃は俺の置いていた大剣に勝手に弾かれ遠くに飛んでいってくれた。
まあ直ぐに戻ってくるだろうが、とりあえずは命中しなくて良かった。
安心していると急に頭上が騒がしくなる。
……?
何者かが羽ばたいている音?
一体何事なのか。
俺は顔を起こし空を見上げた。
すると飛行系の魔物が三匹、壁を乗り越えてこちらに向かっているのが見えた。
敵!?
俺にトドメを刺しにきたのか?
威嚇するようにそいつらをキッと睨みつける。
――だが、違った。
魔物達の名前の色が敵を示す赤色じゃない。
ということは誰かの使い魔?
そうだとすれば俺を助けに来てくれた?
誰が手配してくれたのか分からないがとにかく助かった!
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