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「明日…………明日……はっ……花火大会が…あるんだ!ちょっと友達も彼氏を連れてくるらしいんだ!!だから…!」
そこまで聞いてお嬢様の事情を察した。
文化祭の時にお嬢様の彼氏役を僕がやったから、また僕に頼みたいのだろう。
『……事情はわかりました。僕は明日、使用人の仕事はないのでまた彼氏役を引き受けましょう。』
僕がそう言うと朱志香お嬢様は少し悲しそうな顔をした。
「わ……わかってくれてうれしいぜ!……じゃ!明日は頼むぜ!嘉音君!!!』
そう言って、お嬢様は一目散に走り去ってしまった。
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