いざ!ドイツ

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結局、ホテルに着くまで先生とはずっと手を繋いでいた。 エントランスに入るとスッとほどかれたけれど、それは仕方ない。 大満足だよ。 「じゃあ、また明日」 あたしが泊まる部屋の前。 先生がそう言って片手を上げた。 あたしと先生は、隣の部屋。 「はい。おやすみなさい」 そう言って、あたしはカードキーを扉に差し込む。 あたしが部屋に入るのを見届けるように、先生はその場に佇んでいた。 ――パタン。 あたしの部屋の扉が閉まってから数秒後。 先生の部屋の扉も閉まる音がした。 1人になると、どっと疲れが押し寄せたけれど、全然辛くない。 むしろいまだに高揚しているこの気持ち。 ナチュラルハイな状態で、あたし、今夜は眠れるかしら。 そんな心配をしながら、お風呂に入る準備をした。
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