羽山登場

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キーンコーン… 今日もかったるい授業が終わって。 みんな一斉に席を立つ。 ガヤガヤ聞こえる雑音を聞きながら俺は携帯をいじり出した。 「あれ、祐二帰んないの~?」 クラスメイトの女が馴れ馴れしく髪をいじってくる。 うぜ~可愛いくもないくせに。 「帰んねぇよ~。教室で大人の遊びするまでは。」 携帯から目をそらさずに言うと女は後ろから首に抱きついてきた。 「良いよ祐二となら~!イケメンだし!うまいらしいし!」 誰情報だよ。 しまくってるから見当つかない。 っていうかしたいのお前じゃないし。 心の中で思いながら俺は女が喜ぶ笑い方で女を振り返る。 「…今日は順番詰まってるから、また今度な。それまでに体力溜めといて。」 「やだ~どれだけするつもりぃ!?ってか彼女可哀想~」 いや、彼女いるって分かってて抱きついてくるお前のが頭可哀想だよ。 「じゃあね祐二~!」 女がきゃあきゃあ言いながら帰るのにヒラヒラ手を振ってやった。 携帯を閉じて誰もいない教室で俺はゆっくり目を閉じる。 俺の名前は羽山祐二。 今年高3になった。 自分で言えちゃうくらいにキレイな顔立ち。 さらに背は178あるし、髪もサラサラ。 ついでにいえば夜の営みもうまい。 そんでモテる。
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