羽山登場

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正直言うと遊びまくってきたしね。 特にたらしがひどくなり始めたのは1年の夏休み明けからかな。 理由は…言いたくない。 でもとにかくそれ以来女と本気の付き合いは避けてきた。 体のお付き合いだけ。 だけど最近ちょ~っと毎日毎日違う女ってのも疲れてきたんだよね。 だから3ヶ月前から俺、残念ながら彼女います。 ごめんね世の中の美女の皆さん! まあ彼女いるからぱったり女遊びはやめたよ。 だけど、別に彼女に本気なわけじゃない。 ただ、体の相性バッチリだし、面白いから付き合ってます。 ちょ…最低とか言うな。 浮気してないんだからそのへんの男よりマシだろ。 まぁ好きなのは好きだよ彼女の事。 だけど本気になるとかめんどくさいし、重いでしょ。 恋に真剣にならなきゃいけない年でもないし。 「祐ちゃん。」 ボーッと寝かけていると、俺を呼ぶ声がした。 目を開けてそっちを見ると、ドアから顔を出したちっちゃい女。 「エリおっせぇよ。」 不機嫌な声にエリが困ったように眉を寄せた。
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