約束したんだよね…

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「今年の 2月の終わりごろらしい…」 「それって 27日の夜中?」 「おまえ 知ってたのか?」 「ちがう… 今日 初めて聞いた あのね… その日 あっくんの 夢見たんだ 何年も思い出さなかったから なんで? って 思って… あっくん?って 呼んでも ニコニコ ニコニコして なにも 言わないの… なんで?って思ってカレンダー見たから覚えてる」 「そうかぁ おまえんとこには サヨナラ しに行ったんだな… あいつらしいな… 高校のとき 長いこと つき合ってたからなぁ」 「あっくん なんで 亡くなったん?」 「理由まではわからないけど 自ら…らしい」 「自分で? じゃあ つらかったんじゃない… なんで あんなに ニコニコ ニコニコしてたんだろ…? つらかったんだよ って 言えば いいのに…」 私の顔は 副作用だけでなく 涙で グチャグチャに なっていた 「おまえには 笑顔 覚えてて ほしかったんじゃ ないのか? あいつ ナルだったし… 」 あっくん そうなの? 最期まで 私の前では かっことりなんだね… じゃあ 今の私も 知ってるんだね? ねぇ あっくん あのとき 私との約束 果たすために来たの? 何年も後の約束果たすために それとも ひとりじゃさみしくて 呼びにきたの? それとも また 今 幸せか? って 聞いてたの… あっくん 私 あっくんの笑顔 覚えてるよ 優しいあの笑顔image=427136513.jpg
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