第2章

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私の言葉を聞いた瞬間に、3人の顔色が変わる。 「光総合病院の…患者、です」 その瞬間、総司、と呼ばれていた人が何やら動いたのが分かった。 私の目に映ったのは、そこまでだった。 どんっと平助くんに押し飛ばされて、後ろに手を着く。 同時、頬に走る熱さにも似た痛み。 何が起きた…?? 「俺の邪魔するとか、いい度胸してんな、平助」 いつの間にか私の目の前に立ってる総司、さん。 私を押し飛ばした平助くん。 総司さんの刀からは僅かに血が滴った。 鼓動に合わせて痛みの走る頬に手を当てれば、ぬるっと嫌な感触が。 ああ、私、総司さんに斬られたのか。 だけど、夢だよね?これは… どうして、こんなに頬が痛いの? 「総司。刀しまえよ」 「平助お前この女の言葉聞いてなかったのかよ。間者だって認めたんだぞ」 「俺は、コイツが間者とは思えねえから」 患者だと何がいけないのだろうか。 病気だから?? どうして? どうしてこの夢は、痛みを感じる?? どうして? 「てめぇ、馬鹿なんじゃねえの?」 睨み合っている平助くんと総司さん。 どうしてこんな事に…? 「おい!何やってる!」 バタバタと言う足音とともに聞こえてきたのは、聞いたこともないようなドスの利いた声。
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