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「こうやって、もがいていたら苦しんでいると。でもね、この時に意識があるかと言ったら、たぶん無いんですよ」
少女たちは狭いドリームボックス内で、酸素を求めているかのように口を大きく開き、小刻みに震えています。
無意識に、反射的に痙攣しているだけだと職員は言います。
「まあ、実際に私が中に入って体験したわけじゃないので、わかりませんけどね」
炭酸ガスを注入してから数分後、少女たちは完全に動かなくなりました。
これが現在、殺処分する際に使われている『ペットを苦しませずに安らかに眠らせるように殺す』、一般的な方法です。
炭酸ガスの注入による、『安楽死』。
たった数分。
されど数分。
彼女たちは、本当に意識がなかったのでしょうか。
苦しむことなく、天国に行けたのでしょうか。
もう動かない彼女たちにそれを尋ねても、返答はありません。
飼い主によって捨てられ、引き取り手のないペットたちが、こうして殺されている現実。
あなたには直視出来ますか?
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