ノリナス共和国(フェイとフィアと俺)

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神王は、強い決意を秘めた瞳をフィネジアに向けて言った。 「私は、本気なのですよ?フィネジア様。 私は、本気で貴方と歩みたいと思っているのです。 フィネジア様。貴方の思いをお聞かせ下さい!」 神王の気持ちの篭った言葉にフィネジアは、顔を真っ赤にしつつ俯いた。 「私は・・・・・・・。」 「御姉様。」 フィネジアが言いかけた時、フェリシアが声を掛けた。 フィネジアはフェリシアを見る。 フェリシアは本当に嬉しそうに言う。 「私は、この世界の全てを管理する立場に居なくてはなりません。 基本的には不干渉なのです。 ですが・・・・・・・全ての命の幸せを望む立場でもあるのです。 もし、御姉様が望むのならば、一時・・・・・・人としての生を与える事も可能です。」 「「ええ?」」 神王とフィネジアは同時に驚きの声を上げる。 フェリシアは満面の笑みで言う。 「御姉様。これは、私から御姉様への罰。」 そう言って本当に嬉しそうに笑うフェリシア。 「御姉様には人として生きて貰います。 魔力も能力も人としてのギリギリの能力までは許可しましょう。 ですが、天使としての能力や神に近い能力は私が預かります。 怪我や病で死ぬ事もあるでしょうが、それまで、暫しの時を人として過ごして下さい。」
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