降格

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二月も半ば、新選組は再び隊の編成を行った。 理由は永倉さん達の謹慎もずいぶん前に解けていたこともあったが、わたしは編成表を見て驚いた。 「山南さんが総長で伊東組長が参謀って…これって山南さんが降格ってことですか!?」 「うをっ!?まじかよ…。」 「…。」 永倉さんは二番隊組長に戻ったが山南さん一人がどういうわけか降格してしまったようだ。 永倉さんは信じられないという顔をしている。 もちろん他の隊士達も口々に色々言い合っている。 そんな中、沖田さんはどういうわけか無言で落ち着いた表情を浮かべて見ている。 「沖田さんは驚かないんですか!?あの伊東組長が参謀で山南さんは総長ですよ!?昔からのなかまなんじゃないんですか!?」 「もちろん驚いていますよ。でも驚いたところで結果は変わらないでしょう。」 「それはそうですけど…。」 毎回思うが沖田さんはこういうことに関してどこか感情が抜けているような気がする…。 わたしはなんだか副長にムカついてきて副長の部屋に走り出した。 「あ!歩来さんどこ行くんですか!?」 沖田さんが止めるのも気にせず、わたしは一目散に走る。
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