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まぶしい程の逆光の中に、1人立ち尽くす小さなシルエット。
俺は空中から俯瞰している。
少しづつシルエットに近づいて行くと・・・
逆光の中から現れる小さな影は3歳の時の俺。
その顔は、泣き出しそうにも見えるし、笑っているようにも見える。
右手には30cm程の鉄の棒を握り締めている。
足元には、血だらけの頭を抱えた2つ上の兄貴がうずくまっている。
親父が何かを叫びながら兄貴を抱き起こそうとしている。
お袋は慌ててどこかへ電話をかけている。
3歳の俺はつっ立ったまま、その光景をただ見つめている。
怖いのか、悲しいのか。
まさか嬉しい?
もしかして、俺はとんでもない代物(シロモノ)を手に入れたんじゃないのか?・・・
『暴 力』
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