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「まぁつまり、君はアタシが落とした赤ベコで足を滑らせて、家の階段でスタントマンばりの階段落ちを披露し、横から来た君の妹にニーキックを食らって死んじゃったって事」
「………………は?」
夏真っ盛りな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
僕は今、神様の家で茶をしばきながら自分の死因を聞いています。
何故こんな事になっているのか、僕にも分かりません。
ただ一つ分かる事は、目が覚めたら此処にいて、目の前に青ヒゲを携えた化粧の濃いケツアゴオカマが居たという事だけです。
思わず殴り倒しましたが、それが神様だと言うのだから驚きです。
「んもぅ、聞いてなかったの?」
そう言いながら真っ赤なルージュを塗りたくった唇を尖らせるこの生物を、どうしたらいいでしょうか?
「はぁ…聞いてはいましたが、いまいち理解出来ないというか、理解したくないというか、殴り倒したいというか…」
正直な話、いきなり「貴方デスったから」とか言われてもなぁ。
目の前のケツアゴは自分を神様だって言うし、ハッキリ言って胡散臭い。
てか、妹にニー決められて死ぬとかどんだけ情けない死に方だよ。
「まぁ、信じられないのも無理ないわよねぇ。アタシだっていきなりそんな事言われても信じられないもの」
そう言いながら、ケツアゴはケラケラと笑いながら煙草に火を付けた。
その時見たケツアゴの爪に真っ赤なマニキュアが塗られていた事に不愉快さを感じた僕を誰が責められようか。
「フゥー…さて、貴方が死んじゃった原因はアタシにある訳だし、やっぱり異世界行っとく?」
………ktkr
「異世界の名前はハーヴィンス。剣と魔法とちょっとの科学、それにアタシの愛がふんだんに込められてる素敵な世k(ry「いきたくないです」
このオカマの愛が込められてる世界とか死んでも行きたくない。
あ、僕死んでるんだっけ?
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