4、りょうにて

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「…すみません、有難う…っ!」 俺は言いながらその手を掴み、立ち上がろうとする…が 倒れた拍子に足を捻ったらしく、バランスを崩す 「危ない!…っと」 倒れる前に、男に抱き止められる 俺は慌てて身体を離しながら 「すみませんっ!ぶつかった上に…」 「いや、構わないよ。…足、大丈夫かい?」 「あ、はい。大丈…っ!」 かなり酷く捻ったらしく、痛みがハンパねぇ…! 「…大丈夫には見えないね。こちらに向かっていたという事は、寮に行くつもりだったんだろう?」 「あ…はい、そうです」 「その足じゃ歩けないだろうし、送るよ」 と、言うが早いか、俺を横抱きに抱えあげられる 「って、えぇっ!?な、何で横抱き…」 横抱き… 通称、お姫様抱っこ…というヤツだ
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