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―――……
―――――・・・・
恥ずかしくて顔が見れない。
背を向けていると、悠雅が髪を梳く。
「嫌いっていってごめんな・・」
ぼそりとつぶやく。
「もう・・昔の話だよ・・」
恥ずかしくて顔がみれないまま答える。
「俺がガキだった。珠理んとこが離婚したときも、強がってたのわかってた。でも結局支えきれなかったのは俺がガキだったから」
・・・
そう。
離婚はするだろうなとは思っていたけど・・
そのとき思ったのは
私はどうなるの?
だった。
父親といたら、きっと一人きり
母親と一緒にいたら母親の足手まといになる。
私は必要とされない子なの?
どうしたらいいの。。
子どもだったから答えが出せずにいた。
自分がこれだけ迷っても誰にも相談することができなかった。
そして一人で生きていく事もできない。
そんな歯がゆさをかかえていた。
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