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ドアの前に立ち鍵を開ける。
そして、すぐに家の中に入った。
ドアが閉まりきる寸前、門の前にじっと立つ「それ」が、一瞬だけ見えた。
鍵を閉め、チェーンをかける。
休む暇もなく家中を走り、窓の施錠を確認した。
最後に2階の自室へ。
窓に鍵がかかっているのを確かめ、そのままデレはガラス越しに玄関を見下ろした。
心臓がどくどくとうるさい。
門の前には女。
入ってくるな、入ってくるなとデレは心中で呟く。
女はしばらくそこに留まっていたが、不意に溶けるように消えていった。
ζ(-、-;ζ「……はあぁぁ……」
深い深い溜め息。
ようやく安心したデレは、その場にずるずると座り込んだ。
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