夢の続き◆第5章

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二人はあまり会話をせず ただ繋いだ手は 離さないでいた・・・ しばらくすると高速の インターが見えてきた。 その奥には煌びやかな 輝きを見せる ホテル街がある・・・ 此処へは、3つ上の彼と バイクに乗って 来たことある・・・ 沈黙の中  店長が優しい声で 話しかけた。 『凛・・・』 『ん?』 『夢の続きを 一緒に、見ようか・・・』 『・・・夢の続き?』 『うん。夢で見たような    高級なホテルじゃないけど』 『うん・・・続き・・・    見たいな』 『凛ちゃん・・・いいの?』 私は静かにうなずき 繋いだ手を、一層強く握った 間もなくして ホテルの駐車場に着いた。  よかった  3つ上の彼と来た所じゃない。 彼と言っても ほとんど連絡を取って 居なかった。  だって・・・ 私の目には店長しか 映っていないのだから・・・ 車から降りると 店長は凛の肩をそっと 包むように抱いた。 温かい・・・いい匂い・・・ 入り口には、部屋の写真が 付いたパネルがある。  店長はいたずらっぽく 『どれに しようかなぁ』   とふざけた。 私もなんだか 緊張が少し解けて  『そうだなぁ    この青い電気がついてる   海みたいな部屋!』と 明るく言った。 そして部屋を選び カードキーを受け取り  エレベーターに乗り込んだ。 ついに来た・・・ 夢の続きを見る時が また、緊張が襲ってきた 4階に着くと部屋番号の 案内に沿って廊下を歩いていく。  部屋はすぐに見つかった カードキーで部屋を開けると ブラックライトを使い 海をイメージした部屋だった。
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