月縛り

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 俺は正直拍子抜けした。  あの女は2週間も  朝飯を持ってきた。  まさかとは思うがな。  本気で持ってくるとは  到底思わなかった。  「そこまで奴は   俺を遅刻させたくないのか」  俺は深く溜息をつく。    「なんなんでしょうね。   マジで。」  明日は満月だ。  明日行けばミツキの計画は  達成されるだろう。  でも俺は多分遅刻する。  これは確定事項だ。  「...はは、面白いなこりゃ。」  俺は窓から月を眺める。  俺はミツキに拘束される。  俺はそれでもいいと思った。  
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