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少し冷静になった俊平が言った。
「香織はどうしたい?」
香織は突然の俊平の発言に、即答することができなかった。
「何が、どうなってるのかわからないの・・・」
香織は戸惑っていた。
もしもあの後、俊平と付き合っていなければ、今すぐにでも祐介を追っていたかも知れない。
でも、香織には今俊平がいる。
俊平を愛し始めていた。
時間というものは時に無情であった。
もしもドラマや、映画ならきっと祐介と結ばれていただろう。
でも、香織の中に俊平が大きくなっているのも事実であった。
でも、祐介を想う気持ちが消えたわけでもなかった。
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