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「佐藤君に告られた？」
「え！？」
たった一言。
だけどズバリと核心を衝かれ、思わず持っていたサンドイッチを握り潰してしまった。
「あ」
潰れたサンドイッチの間から、ボトリと具が落下する。
最近オープンしたカフェでの初ランチは、見るも無残な有様となってしまった。
店までの道も食事中も何も聞いてこなかったのに、食事も終わりに差し掛かった今になって唐突に切り出してきた。
油断していた私は顕著な反応を示してしまった。
溜め息をつきながら分裂してしまった昼食をフォークで口に運ぶ。
「告られてはない。
けど、キスされそうになった……かな？」
若菜はパチパチと瞬きを繰り返し、意外そうな表情を見せた。
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