九章

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いつおいかけっこから帰ってきたのか、総司さんは斎藤さんに笑顔で近づいた。 「別に口説いていたわけではない。彼女の相談を聞いていただけだ」 「華鵺、本当なの?」 「は、はい!」 「一くん、運がいいね。華鵺がこんなに優しい子じゃなかったら、斬ってたよ」 いやいや、それ笑顔で言ったら余計に怖いですから...。 「総司さん...私総司さんだけを愛してますから(ニコッ)この先何があっても、絶対に話してあげませんから!」 私は総司さんに抱きつき、軽くキスをした。 総司さんは、私のふいの行動に顔を赤くし、同じようにキスをした。 やっぱり...幸せだな...。皆と出会えて良かった...。 いろいろなことがあったけど...これからも何度でも新撰組と共に生きていく道を選びます。 後悔なんてしない...。一言では言い表せないけど..この温かい場所を私が守っていく...。 そっと心に決めた、私の願い...。
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