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「あら、このお菓子、美味しいわね」
紅魔館でのティータイムのことである。
紅魔館の主人『永遠に幼い紅い月』レミリア・スカーレットは、その日のお茶請けに対してそんな感想を漏らした。
手にしているのは小さなカップケーキだ。それは紅魔館の瀟洒なメイド、十六夜咲夜お手製のもので、『ブラッドケーキ・ミニ』といった。名前の通り、吸血鬼の主人の好物である新鮮な血を混ぜたケーキである。レミリアが笑顔になるのも頷ける。
そんな主人を見て咲夜は「お褒めにあずかり光栄です」と仰々しくお辞儀をした。
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