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クローンは突然割り込んで来た真優に一瞬戸惑い、追撃をとめてしまったが、我に帰りすぐに空達に狙いをつける。
しかし、真優がそれをさせない。
回り込んで空達を追おうとするクローンに自慢の足で追い付いて先に行かせない。
悩んだ空のクローンは声を上げた。
「俺は右から抜ける」
そう言った途端、空のクローンは真優の右から抜こうとする。
真優はそれを阻止したが、今度は茜のクローンが左から抜ける。
「こんなのありなの!?」
真優は愚痴を言いながらも、自分も茜を追い出した。
敵の狙いは茜達なのだから、なにもクローンを追わずとも先に茜に追い付いたらいいのだ。
そして真優は茜のクローンを追い抜くと、再び通路を通せん坊した。
「そこをどいてっ!!」
「そこどけっ!!」
クローンが真優をどけようと怒鳴りつけるが、真優はその場から動かない。
茜のクローンは走りながら真優に殴り掛かった。
どんっ
それは見事に真優に当たり、真優は後ろにのけ反る。
真優は避けようとすれば避けれたのだが、避けたらクローンがそのまま茜の所に行ってしまうため、わざと受けたのだ。
その結果茜のクローンの足は止まる。
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