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                  「もう、最悪だ」                   さっきまではあんなに晴れてたのになぁ 天気も、私も…。                   お互い仕事が忙しくて会う時間が中々作れなかった 毎日毎日、私か彼のどちらかは残業やら接待やら出張やらで                   でも社会人の恋なんてこんなモノだと思ってた 学生の頃みたいに毎日会える時間が作れないって                   でも彼は違ったみたい                   やっと噛み合った2人の時間                   プロポーズだったらいいな、なんて考えていた私は1ヶ月ぶりに会えるのが嬉しくて滅多に履かないスカートを履いて待ち合わせ場所に向かったのに、そこに居た彼は私とは真反対なほど不機嫌極まりない表情をしていた                   『恵美は俺の事、もう好きじゃないんだろ?十分に分かったから…もう終わりにしよう』                   人目を気にせずに彼の腕にすがり付いた 『どうして!?何でなの!?』って…。けど                   『離せよ!』 彼はそう言って私の腕を乱暴に振り払って車に乗り込み、去っていった                  
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