Chapter-1-START-OF -END

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━━━━━オルヴェガ島━━━━━    『バイオ研究所』 「できたか‥‥?」 「仮だかな‥‥」 静まりかえった実験室には 二人の化学者らしき男達。 1人は喋り好きな男のようで、 もう1人は冷静な男のようだ。 「これから確める。 クローンの身体を 用意してくれ。」 「わかった」 喋り好きな男が 引いてきた荷台の上には、 真っ白で冷たい肌をした クローンの身体が 乗せられていた。 それらしく髪の毛もない。 「‥‥投与。」 プスッ‥‥ 一般のような 細い注射器ではなく、 太い針と銃のような トリガーを引いて 注射するようだ。 ドクドク‥‥ どんどん液体が クローンの体内へと 注がれていく。 「どうなるかな?」 「さぁな」 「そろそろ成功してくれると 嬉しいんだけどなぁ。」 「まぁな。」 「このウィルスが 完成すれば、世界が ひっくり返るんだろうなぁ‥。」 「いや、一回転しちまうよ」 「ハハッ面白れぇな!」 動かない死体を眺めながら 呑気に呟く二人。 すると‥‥‥
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