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新鮮な日々/ヒロインたち(前編)
あなたが来てからの世界は、まるでファンタジーの世界にでも紛れ込んだかのようで新鮮でした。
――君が来てから、私の大切な人の笑顔が増えた気がして、自然と私も笑顔になれた。
――先輩は、まるで本当のお兄ちゃんみたいで、とても温かくなれた。
――わたしの事を心から心配してくれた君。君との出会いは、わたしの二度目の恋が始まる予感を感じさせてくれた。
――わたしのこの汚れた手に対して、差し伸べてくれる手があることを教えてくれた貴方。
――わたしの凍りついた雪の心を溶かしてくれる暖かい……火のような暖かさを持っている貴方。
……貴方のその桜のように神々しく、禍々しいその炎の貰い火を、わたしたちは分けてもらった。
――――――――桜火
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