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「アウラ、知り合いかい？」
ロージの譫言はフィア達の歩みを止める。
「生きて……たのかよ。アウラ……」
「……誰だ貴様は。人間側についた貴様など知らん」
声を振り絞ったロージだが、後ろを振り返ったアウラというシンカビトに冷たく返された。
人違いか、いや、アウラはロージと酷似している。ここまで自身に似た者を間違えるわけがない。
結局、ロージはそこで床に伏せた。ルナ同様、それ以上の血を激しく流し、彼の呼吸は不規則になっている。
「じゃあね。早く[独]にいかなくちゃ……」
俺達は何の抵抗も出来なかった。ただ黙ってフィア達が二階から外に飛び降りるのをジッと見つめているだけ。
「フィアァァァ!!!!」
俺の絶叫も、むなしく響くだけだった。
ルナ奪還 任務完了
ＬーTIC計画⑤
任務完了
ロージ・シリウス生死不明
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