2126人が本棚に入れています
本棚に追加
/352ページ
「あの、何で俺を追いかけ回すんですか?何かしたんですか、俺」
「…………うん、したって言えばしたわね。
あの女の視界に入った事かしら」
…ごめんなさい。意味わかんないんですが。
「…彼女はね、大輔の母親で美羚達のバンドの事務所の社長なの。
所謂やり手。使えるモノは何だって手にいれるような節操なしね。
あの美羚を執拗に追い詰めてあの世界にいれたしね。
ゆうちゃんを気にいったらしく、新曲のプロモに出させようとしてるのよ。
叩けばいくらでも埃がでるうざい奴ね。あんなのと血が繋がってるかと思ったら寒気がするわね」
…………いや、逆に血筋かと←
「というか、何で俺なんですか?俺なんかより格好いい人沢山いるでしょう?プロの方だって…」
「うん、そうね。ゆうちゃんはそろそろ自覚した方が身の為だってのはわかるわ」
…ごめんなさい、言ってる事がわかりません。
「ある意味、彼女の目は確かよ。彼女が気に入った人は必ずブレイクするし、手腕も鬼だけど業界では最高級なのは確か。
ゆうちゃんだって即トップに登れるわ」
…だから何で俺?
,
最初のコメントを投稿しよう!