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「……何か?」
シンクロしながら返された呆れ声に呆れ顔
ちょっぴり機嫌を損ねた雪斎は頬をヒクつかせながら二人の顔を見返す
「はぁ~、良いか雪斎…お主は足利幕府の存続を願うか?」
「?勿論ですが」
「幕府存続、復権の先に儂等…真田義幸が天下有ると思うてか」
「!?」
其処まで言われて雪斎は義幸、幸政の呆れ顔に納得した
足利幕府復権、足利義輝を将軍に掲げてその先
真田義幸は天下に於いてどの様な位置に座するのか…
良くて足利義輝の隣
悪ければ将軍家を脅かし兼ねない危険な存在として排除されるやも…
そこまでの考えに至った雪斎は目の前の存在二人に震えた眼で声を出す
「ま、まさか…」
「将来的に邪魔に成るであろう将軍を悪名被ってまで片付けてくれる奇特な御方がいるのです!此に乗らない手は無いでしょう」
キラキラと無邪気な顔で此、正に好機とばかりに献策する幼さ残る軍師に戦慄
「恐ろしいか?雪斎」
覗く金色の双眸が怪しく光った
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