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ストローをさし、ちゅうっとジュースを飲む。
広樹くんには彼女がいるから無理って言ったのになぁ。
他校の人だから信じてくれなかったけど‥‥。
「邪魔」
‥‥‥‥‥は？
私のすぐ隣で、チャリンとお金を入れる音がした。
無愛想な顔をした奴は、ちらっと私を見て、目でまた"邪魔"と言ってきた。
自販機に寄りかかって飲んでてすみませんね！
軽い抵抗がてらにキッと彼を睨み、少し場所を移動してちゅーっとジュースを飲み干し勢いよくゴミ箱に投げ入れた。
「オレンジ」
は？
「アンタ、いっつもオレンジだね」
はい‥？
奴はふっと笑い、イチゴミルクを飲みながらさーっと去っていった。
てか、何で私がオレンジジュース飲んでるの知ってるの？
意味がわからず、去っていく奴の背中をきょとんとした目で見続けた。
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