誤認標準語の方言

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レストランで飲料水要求する時に… 「お冷や」 と、言うのは女官言葉で標準語ではない。 つまり御公家言葉なのですが。 …関西弁とも言える。 義務として習う標準語じゃ無い以上、店側は実は 「はい?何でしょうか?」 と、聞き返しても良い。 だが、現代では一般的にお冷やは「冷たい水」の事だと認識出来るので、聞き返すと意地悪に成るから標準語教育が徹底されている地域でも普通は聞き返さないで見逃す。 東海地方でも御当地では 「~らっしゃいます」 と、言ってる心算で… 「~して見える」 と、大間違いな言葉を標準語と思い込んで使う年輩者が多い。 子供じゃないのだから… と、冷やかに思う。 明治に入り、商業と工業の急速な効率化、国際化が進む過程で南関東では外国人承認や地方出身者に苦労をかけない様に、標準語教育の重要性がシッカリ認識され徹底された。 今でもこの伝統は続いているが、勿論… 「じゃん」 や 「だべ」 等の南関東の方言は稀に地元民も使用している。 しかし仕事で地方と関わると地方は公の場でも方言を改めない理不尽さを感じる時も有る。 南関東人風に言えば… 「こちとら普段から方言使わずに標準語で話してんじゃんかよ。」 「公私は分けて仕事じゃ普段から標準語使えよな。」 …と言った所か? 地方県民がだらし無く、公の場面でも普段から非効率な方言に依存してるから、方言と標準語の差がつかなく成るのだと思う。 なまじっか公用語の標準語でなくても意味が通じるので、そんな甘えが生じる。 因みに関西には標準語の口語で… 「はい?」 と、言う文頭の標準語の疑問符を何故か無礼だと自分が不見識と理解しないまま憤慨する人が年輩者に多い。 夏目漱石やら司馬先生も無礼な人種になってしまうのだが。 その割に電話応対で… 「〇〇と言いますけど」 と、標準語では有り得ない対応をする。 司馬先生は大阪人で学生時代は京都で学んだのだが、御自身が作家で歴史家であり国語学者の御友人もお持ちなので、流石に方言と標準語を分けて使い熟してらっしゃる。 しかし… 現代語、既に戦中や戦前とも可也異なる上、明治時代以前には根本的に標準語が無かったのだから 「標準語」 と言葉を括り、無理矢理言葉の進化を止めるのは如何なモノかと個人的に思うのだが… 寧ろロジャーメイチンさんみたいな外国人の国語学者さんの方が客観的に判断出来るのかも。 …と思う。
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