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「彰、明後日優と俺とお前で焼き肉だかんな!」
「わかった、じゃあ明後日駅前にいる」
そういって部活に行く博喜を見送る。
「…三浦、あと何かやること、ある?」
三浦はちっちゃい頭をゆらゆらさせて寝ている。
そして、寝ている時にある何も無いのに踏み外すアレをした。
「……はっ」
「おはよう、三浦」
「ね、寝てないよ!」
三浦はズレたメガネを直そうともせずに、真っ赤な顔で反論した。
「…それで、何か仕事残ってる?」
「んとね、大塚君の仕事は今日はもうないよ」
「ということは三浦は残ってる?」
三浦はアハハ…、とごまかした。
「…半分貸して」
「いや、それは悪いよ! 私が寝ちゃったのが悪いんだし!」
「でも、二人でやったほうがはやいし、俺家帰っても特にやることないし」
三浦はアーだのウーだの言って、やっと了解した。
「とりあえず俺がページ分けるから、ホッチキスで止めて、その後にアンケートの残りの集計しよう」
「ホントに助かります」
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