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放課後、人気のない英語準備室。
聞こえるのは、ソファーの軋む微かな音だけ。
「せんせ…」
「ん?」
頬を薔薇色に染めた少女と見違うような美少年が、黒革のソファーに尊大な態度で凭れる男の脚に跨がりその胸にしなだれかかる。
「せんせ…好き」
「ふーん…それで?」
口元を笑みの形に歪め、滑らかな少年の頬を男の手がなぞり、そのままゆっくりと指先が首筋、喉、鎖骨とゆっくりと滑らせ赤いラインの入ったニ年生のネクタイを軽く引き寄せる。
「俺を好きで?それから?」
「…っいて…」
「んー?」
「だい、て…ください…」
大きな黒目がちの瞳が欲情のいろに濡れ、震える唇が告げた言葉に男は更に笑みを深めた。
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