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「だから普段の会話でも俺の言葉に影響を受けやすいんだ。…俺が言葉使いを気を付けなきゃいけねーんだけど。…悪かったな」
「あ…」
今朝、頬にキスをした事を光流がハッとして謝ってきたのを思い出した。
「さっきから元気無ぇのは、そのせいだろ?」
「何だか自分でも分からないんです…」
確かに寝る前の光流に一喝されてから、ゆき乃は沈んでいた。
「…あまり気にするなよ。特に眠い時と酔ってる時の俺の言葉は。俺も気をつけるからゴメンな」
光流はゆき乃の頭に手を置いて微笑んだ。
その微笑みはゆき乃に安心感を与える。
(この気持ちも影響なのかな?)
ゆき乃も微笑んで、うなづいた。
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