吉原神社

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「初めて会った時、花川戸公園でお前は俺の式神になるって言っただろ?」 「はい…」 光流は唐突に出逢った時の事を話しだした。 「その言葉自体が契約なんだ」 「契約…?」 ゆき乃が気がつかない所で契約は結ばれていた。 吉原弁財天の境内に入り数歩進むと光流は振り返って、ゆき乃と向かい合う。 「契約に基づき、お前は俺の詞(ことば)に束縛される」 「……」 光源氏と呼ばれる光流の整った顔が真剣になり、威圧感でゆき乃は言葉を失った。
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