二十四

5/11
4613人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
 そんな2人を見て驚きを隠せなかったのはエイニスだった。 春樹達が、魔力探知をいとも簡単に行っていたからである。 それも、自分や両親のようなエルフやその血が混じった者ではなく、異世界からの転生者とこの世界の竜人が、だからだ。 「どう、やって?」 「あ? ……魔力探知か。 意外と簡単だぜ、まずは自分の魔力量を正確に把握して使い切る所からだが」 『普通の人間や亜人には自分の魔力量を把握する事自体が無理だろ、です』とクラーラが突っ込むと、春樹はようやくわかったらしい。 少し考え込むと再び口を開いた。 「解析の魔法があるだろ? あれを使う」 「……ウチ、それ知らない」 「だよな! 研究者ぐらいしか使わねー魔法だもんな!」
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!