三十二回転

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「……!?ふぇ、あれ……?」 漸く現実に帰ってきた旭は、状況についていけない。 突然の奇襲に遭った額を押さえ、怪訝そうに辺りを見回した。 犯人など決まりきっているが。 「……おでこやったの、隼君?」 「ったりめぇだ。俺以外誰がいんだよ」 「開き直った……!」 旭はぷくりと頬を膨らませて威嚇するが、内藤はしれっとしている。 「お前、人の話聞いてなかっただろ?“明日泊まりに行っていいか”っつったんだが」 「!だ、だめ!」 ………。
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