テンプ…レ?

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耳に虫でも入ったのか、御者が必死に止めようとしても馬は止まらない。抱えて逃げる余裕がなかったからだ。 結果、入れ替わり残された俺に蹄が容赦なく振り下ろされる。 あいにく、鎖帷子や肩当ては役に立たなかった。 痛みと言うより、衝撃を感じたのを最後に――俺は、意識を手放した。
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