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その侍を見た町の人々は皆、目を逸らして道を開けた。
我が物顔で道の真ん中を歩く彼を、皆が憎んでいた。
「あいつだ。幕府の為だかなんだか知らんが、迷惑な事だ」
「本当、私達町民には、関係無いのに。奴らは平気で町民をも殺す」
「何が侍か。やくざよりもタチが悪い!」
「しかも全員、男好きと来たもんだ」
「いやいや、両刀遣いと聞いた」
「わしらの一生懸命金を稼いどる時に、奴らは刀振り回して遊んでおるのだ」
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