prologue:天使の翼

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運命っていうのはきっと予測なんてできないものなんだ…… 僕はつくづくそう思う…… でなければ、ちょっとした興味で応募した天護の新型モニターの抽選で当選するなんてあり得ないし、 ましてや持っている事だけで偉ぶってる貴族達の鼻を明かしてやろうと思って出場した天護の大会で優勝して、軍隊にスカウトされるなんて誰が予想する? だれも予想なんてするはずないよね? でも、僕はそれらを経験して今は大国ミカエラスのエンジェルグレイス特殊部隊、通称『天護部隊』で働いている。 おっと、自己紹介が遅れたね。 僕はクレイン・ヴィルオート。さっきも言った通り『天護部隊』の一員……とは言っても、第一小隊の小隊長にまでなってしまったけど…… 本当に、運命っていうのは馬鹿げてるよ…… 運命が予測できれば面倒な事には巻き込まれなかっただろうに…… そう……あの日、『彼女』と出逢った日だって……
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