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ヒナ「少し良いか?」
ヒナがゼロの部屋に入る。
ゼロ「ん…?」
ヒナ「あ…いや…。もう隠し事は無しにしよう…。月を得たお前…他にもあるんだろ…?」
ゼロ「唐突に聞いてくれるな?まあ、嘘を語るつもりはない。ただ、この領土に居座る間、静かに過ごそうと企んでいたまで」
レックス『おいおい、聞いてねぇぜ旦那ぁ』
ゼロの背後から紫色の湯気が出る。
上半身がレックス、下半身が湯気のままの姿で現れる。
レックス『せめて最強のどちらかと一騎打ちさせてくれよ?アマガミとはまた違った強さを感じるから…』
ゼロ「駄目だ」
ヒナ「何か…もう結構、仲良しのようで…」
ゼロ「メーラとは違い食費は掛からないから良いと思っていたが…予想以上に我が儘で困らされている」
レックス『そういうことだヒナちゃん』
ヒナ「変な呼び方をするなっ」
レックス『頼むよ旦那ぁ』
レックスが頬を擦り合わせようとするが通り抜ける。
ヒナ「一気に男手が足りなくなったから…もしかしたら、と考えていたがその姿じゃ…」
ゼロ「男手…?何を語っている」
ヒナ「へ…?だってレックスが…」
レックス『よく勘違いされがちなんだがなヒナちゃんよ。俺様は実のことを語ると…女だったりする』
ヒナが固まってしまう。
ヒナ「ええぇっ!?」
レックス『良い驚きっぷり』
ゼロ「当然だ。小娘が世界を半壊させたともなれば、更に歴史が変わるからな?」
ヒナ「だ…だって、女がどうとか…」
レックス『女?抱くよ?むしろ、女しか抱かないぜ』
ヒナ「んなぁっ!?」
レックス『いやぁ、そっちの方面に目覚めるのが早くてな?小さい内からいろいろ試したんだが…やっぱり、女同士の方が良いってことが分かってよ』
ゼロ「こんな王だから裏切られたんだ」
レックス『余計な御世話だってぇの』
ヒナが考え込む。
ヒナ(そういや…腐ってたし布で隠れてたから分からなかったが…確かに華奢な体付きだったような気も…)
レックス『最強が駄目なら、教皇を抱いて良い?』
ヒナ「なんかいろいろと駄目な王様だコイツっ!」
ゼロ「腐王改め駄王だな」
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