伍章

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  ヒナ「少し良いか?」 ヒナがゼロの部屋に入る。 ゼロ「ん…?」 ヒナ「あ…いや…。もう隠し事は無しにしよう…。月を得たお前…他にもあるんだろ…?」 ゼロ「唐突に聞いてくれるな?まあ、嘘を語るつもりはない。ただ、この領土に居座る間、静かに過ごそうと企んでいたまで」 レックス『おいおい、聞いてねぇぜ旦那ぁ』 ゼロの背後から紫色の湯気が出る。 上半身がレックス、下半身が湯気のままの姿で現れる。 レックス『せめて最強のどちらかと一騎打ちさせてくれよ?アマガミとはまた違った強さを感じるから…』 ゼロ「駄目だ」 ヒナ「何か…もう結構、仲良しのようで…」 ゼロ「メーラとは違い食費は掛からないから良いと思っていたが…予想以上に我が儘で困らされている」 レックス『そういうことだヒナちゃん』 ヒナ「変な呼び方をするなっ」 レックス『頼むよ旦那ぁ』 レックスが頬を擦り合わせようとするが通り抜ける。 ヒナ「一気に男手が足りなくなったから…もしかしたら、と考えていたがその姿じゃ…」 ゼロ「男手…?何を語っている」 ヒナ「へ…?だってレックスが…」 レックス『よく勘違いされがちなんだがなヒナちゃんよ。俺様は実のことを語ると…女だったりする』 ヒナが固まってしまう。 ヒナ「ええぇっ!?」 レックス『良い驚きっぷり』 ゼロ「当然だ。小娘が世界を半壊させたともなれば、更に歴史が変わるからな?」 ヒナ「だ…だって、女がどうとか…」 レックス『女?抱くよ?むしろ、女しか抱かないぜ』 ヒナ「んなぁっ!?」 レックス『いやぁ、そっちの方面に目覚めるのが早くてな?小さい内からいろいろ試したんだが…やっぱり、女同士の方が良いってことが分かってよ』 ゼロ「こんな王だから裏切られたんだ」 レックス『余計な御世話だってぇの』 ヒナが考え込む。 ヒナ(そういや…腐ってたし布で隠れてたから分からなかったが…確かに華奢な体付きだったような気も…) レックス『最強が駄目なら、教皇を抱いて良い?』 ヒナ「なんかいろいろと駄目な王様だコイツっ!」 ゼロ「腐王改め駄王だな」  
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