序章―夢か現か―

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序章―夢か現か―

 現か夢かと問い掛けて答えの出ぬ幻だと、彼らは紡いだ。ああ、恐らく幻だろう。女の様に彼らは美しく、そして朽ち果てる前に散っていく。なんと儚いことか淡いことか。そんな夢物語を語るは、一人の花売り。春の夢と身代を交換に花売りは淡くも儚くも散っていく。そんな恋物語。
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