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いつものように授業が終わり、すぐに下校する。
この時期は、家につく頃には空が暗くなり始める。
下校中、家の近くの道を家に向かって歩いていると向こうから1人のおじさんが犬を連れて歩いてきているのが見えた。
散歩してるんだなぁと思って何気なく眺めていたが、すれ違うときにそのおじさんの顔を見てゾッとした。
笑っていた。
前を向いた状態から顔をピクリとも動かさず、犬に視線をやることもなく、満面の笑みを浮かべていた。
「不気味だなぁ」
とわざと口にして、小走りで家に入った。
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