金髪碧眼で変装しているならそれはもう王道くんでいいだろう。

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  「これは王道くんのために着ただけであって、俺は変わらずノンケだ!ノーマルだ!ホモでもコスプレ好きのアブノーマルでもない!」 「え、王道転校生×腐男子?腐男子×王道転校生?...痛っ!やめろ!俺が悪かった」 「俺で妄想するのはやめろ。...それに王道くんは転校生じゃない。」 同室になった経緯と王道くんについて、それはもう事細かに説明させられた。 「なるほど。王道くんは腹黒年下攻めである、と...。」 「どうしてそうなった。ちゃんと人の話は聞きなさいって小さい頃に教わらなかったか?あ?」 「分からないならそれはそれでメシウマですが...。てかお前、偽チャラ男ってバレてるなら早いとこ演技やめろよ。(そして腐男子総受けになっちまえよ)」 副音声が聞こえた気がしないでもないが...俺バレるようなこと何もしてないし、みんな俺のことチャラ男だと思っているはず。だって誰にもつっこまれてないし。 「俺、バレてない」 「だから親衛隊に聞いたんだっての。喋り方もわざとらしいし、下半身ゆるゆるみたいに振舞ってるけど抱かれたって言う人がひとりも出てこないってさ。きっと何か事情があるんだろうからって学園全体で暗黙の了解らしいぞwwww」 なんだと。なら俺、チャラ男じゃないって知られてるのにチャラ男のフリしてたって事か?何それ超痛い奴じゃねwwうわまじで恥ずかしいwwww 「それに俺、最近偽チャラ男総受けにハマってるんだよなー...?」 ...この平凡腐男子受け野郎、俺を総受けにする気だ。  
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