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僕は生まれ堕ちた時には、
まだお母さん猫と兄弟猫と
屋根裏に一緒にいたのだけ
れど、まだ目も開かないう
ちに壁の中に落ちてしまっ
て、ママが壁を剥がして、
助けてくれたの。
一晩中、
大きな声で鳴いて助けを求
めたから、ママの家族の人
逹が『助けてやれ。』って
… で、すぐに屋根裏に
戻そうとしたのだけれど、
カラスがたくさんいて、
危ないからって、ママが育
ててくれることになったの。
急いで猫用の哺乳瓶とミル
クを買って来てくれて、
ほんのり温かいミルクを
飲ませてくれて。
すごく美味しかった。
瞳が開いた時に一番に見え
たのはママ。
あとはママに抱かれて、
ポケットに入ったり、
巾着袋に入ったり、
ほとんど、カンガルー状態
だったっけ。
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