世話の掛かる馬鹿共

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彼の名前は月島刹那(つきしませつな)先輩。生徒会の事が嫌いらしく、裏生徒会に入っている。 本人曰く後輩は皆可愛いらしく、見た目を気にせず気さくで面白いからか人気も高い。それと、街では『Moon』って言う族の幹部をしている。因みに僕はそこの総長をした事がある。 話してなかったけど族でも結構活躍したんだよ僕。 刹那「相変わらずなんか冷めた反応やなぁ、先輩にはもうちっと敬意払ってや」 大夜「いやなんか…先輩って感じがしなくて」 刹那「な、何言うとんの!?こんなにも先輩風吹かしているんやでぇ? ほら、ほらほらほら!どうや?こうカッコいい先輩オーラが出てるやろ?」 大夜「いや、分かりません」 何漫才しているだろうか、というか月島先輩なんかにカッコいい先輩オーラなんか出る筈もないだろうに。 刹那「……ん?てか、後ろにおるの誰なん?」 僕の存在に気が付いたのか、こっちを見ながら大夜君に聞く先輩。 大夜「……雪兎です」 刹那「なんや雪兎かぁ、どうりで見ない顔やと一一一って何やって?」 大夜「だから雪兎です」 名前を聞いてマジマジと見つめる月島先輩。大夜君から離れて僕に近寄り暫く凝視しているといきなり両頬を触られた。
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